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株式会社キティー・ブログ

食品事業部の営業担当者、バイオ事業部の研究員が更新するブログです。
おいしいものや、乳酸菌の情報を発信していきます!

02

2021-10

腸と母乳はつながっていた

こんにちは。

KT-11研究員です。

久しぶりに感動した論文を紹介。

母乳中の抗体は、産子の健康に欠かせない重要な免疫物質です。
東北大学農学研究科らの研究グループは、母乳中の抗体が作られるメカニズムを明らかにした論文を発表しました

その内容とは、

腸内細菌が腸内のパイエル板を刺激することで、IgAと呼ばれる抗体を産生する細胞を誘導します。

それらの細胞は、母乳を生産する乳腺に移動し、母乳のIgA産生に寄与するというものです。

母乳中の抗体は、形質細胞から分泌され、母子移行されるタンパク質の一つです。今回、母乳中の抗体産生に関わる形質細胞の大半は、乳腺から遠く離れた腸管に由来していることが明らかになりました。さらには、母乳中の抗体が産生される際に腸管の免疫機能が高められるためには、腸管内に生息する特定の腸内微生物(例:B. acidifaciens、P. buccalis)の存在が重要であることを突き止めました。


本研究を通して、ヒトや動物といった哺乳動物の母乳を介した免疫機能(母乳中の抗体産生)を強化するための着眼点が見出されました。今後、哺育期の母体を対象としたプロバイオティクス開発などへの応用が期待されます。

本研究成果は、2021年9月のCell Reports誌に掲載されています。

一昔前は、ホーミングと呼ばれていたこの現象。

クリスパタス菌KT-11の摂取は、腸内のIgA産生を促進するとともに、口腔内IgA産生も高めることが分かっています。

その作用の詳細は、今回の論文から解明されたと言っても過言ではないでしょう。

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