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株式会社キティー・ブログ

食品事業部の営業担当者、バイオ事業部の研究員が更新するブログです。
おいしいものや、乳酸菌の情報を発信していきます!

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2021-12

ダウチングと乳酸菌

出来事

こんにちは。

KT-11研究員です。

さて、みなさんはダウチングをご存じでしょうか。

ダウチングとは、水や薬液を用いた体腔洗浄のことです。

最近、話題の膣内洗浄もその一つですね。

そんなダウチングが膣環境に及ぼす影響について調べた論文が、Scientific Reportsに掲載されました。

Scientific Reports, 2021 Nov 29;11(1):23069

この論文は、膣内常在乳酸菌であるLactobacillus crispatus、jensenii、gasseri、iners、E. coliが、不死化膣上皮細胞(VK2)に対する市販の膣ダウチング製品の効果を試験管レベルで比較するというもの。

まず、驚くべきデータは、ダウチング製品(酢、ヨウ素、重曹ベース)が上皮細胞死を誘発し、すべて大腸菌の増殖を抑制しましたらしいです。

大腸菌の増殖抑制については、人にとっては有益な作用と考えられますが、細胞死の誘発はタイトジャンクションの破綻など、あまり望まない作用かもしれませんね。

一方で、ダウチング製品への曝露直後に膣上皮細胞を乳酸桿菌のいずれかと共培養すると、ヒト細胞死が減少する傾向が見られましたそうです。

しかし、L.crispatusまたはL.jenseniiとの共培養は、ダウチングがない場合は炎症マーカーであるIL6産生を減少させましたが、ダウチングの曝露後は炎症マーカーであるIL6産生を増加させました。

つまり、ダウチング製品は、膣の上皮細胞の破壊と炎症に関連している可能性があり、有益な乳酸桿菌による抗炎症効果を低下させる可能性があるとのこと。

ダウチングは膣内の衛生環境を改善するという意味では意義があるようですが、一方で乳酸菌による抗炎症効果を抑えてしまう可能性もあるようです。