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株式会社キティー・ブログ

食品事業部の営業担当者、バイオ事業部の研究員が更新するブログです。
おいしいものや、乳酸菌の情報を発信していきます!

18

2020-10

ほんとうに殺菌乳酸菌は整腸効果があるのか

乳酸菌KT-11の効果

こんにちは。

KT-11研究員です。

さて、農芸化学会が発刊する「化学と生物」に興味深い解説が掲載されましたね。

https://katosei.jsbba.or.jp/index.php?aid=1359

亀田製菓が開発した玄米由来乳酸菌加熱殺菌体の健康機能として、整腸効果と肌の保湿効果に関する内容の解説。

亀田製菓は、自社で開発した殺菌体乳酸菌について、殺菌体なのになぜ整腸効果が期待できるのか、という疑問に対して科学的にアプローチして、その研究成果をしっかりと論文で発表しています。

S博士、頑張っていますね!

業界的には、この玄米由来乳酸菌とはK-1という名称で知られている乳酸菌です。

よく、KT-11と名称が似ているので間違えられたりしますが、別ものです!

商品に配合される乳酸菌は多く分けて「生きた乳酸菌」と「死んだ乳酸菌」の2つにわけられています。

前者は生きた状態で腸内に届き、短鎖脂肪酸などを産生することで腸管を刺激して整腸効果を導くことが知られています。しかし、後者の整腸効果についてメカニズムは不明でした。

亀田製菓は、腸の蠕動運動を司るセロトニンという物質に着目しています。

K-1乳酸菌は、腸内の一部の細胞を刺激することで、セロトニン分泌を促進し、腸の蠕動運動を促進するというもの。

セロトニンは、抗うつ作用などの薬理効果も期待できることから、K-1の将来性は計り知れないのかもしれません。

乳酸菌殺菌体によるセロトニン分泌促進は、過去にサッポロ社によっても報告されていたので、彼らの報告を支持するものかと思われます。

さらに、最近では、亀田製菓はK-1乳酸菌を配合した商品について、機能性表示食品に向けた技術開発も進めているようです。すでに、3商品が機能性表示食品として消費者庁に届けられているとのこと。

是非、K-1乳酸菌配合のハッピーターンを開発してほしい今日この頃です。

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20

2020-07

クリスパタス菌KT-11と特許

乳酸菌KT-11の効果

KT-11研究員です。

7月というのにやけに涼しい日が続きます。

今年の梅雨明けは例年より早いなんて言われていましたが、もう少しかかりそうですね。

さて、皆さんは特許というものをご存じでしょうか。

よく「特許取得商品」や「特許出願中」など、CMや商品パッケージに記載があるのを目にします。

特許とは、「発明」を保護する制度のことを示します

特許制度は、発明をした者に対して、国が特許権という独占権を与えることで発明を保護・奨励し、かつ、出願された発明の技術内容を公開して利用を図ることで、産業の発達に寄与することを目的としています。

発明が特許となるまでは、まずは発明について特許庁に特許出願をし、自ら審査請求を行ったあと、特許庁の審査官による厳密な審査をクリアする(特許査定される)ことが必要です。特許査定されると、出願人が特許料を納付することで、はじめてその発明についての特許権を取得することができるのです。日本では出願日から原則として20年間、当該発明の利用を独占することができます。

審査において、発明の進歩性と新規性が大きなポイントとなってきます。

進歩性」とは、いわゆる当業者が公知発明等に基づいて容易に発明することができない程度の困難性を言います。

また、「新規性」とは、発明が客観的に新しいことをいいます。

要は、同業の方が誰でも思いつくような発明や、みんなが知っているような状態の発明は特許として認められないということです。

つまり、特許とは発明を書類にまとめて特許庁に特許出願するだけでは特許として認められず、審査請求という「審査をしてくださいね」という申請を自ら行い、特許庁の審査官らによる非常に厳しい審査に通った発明だけがもらえる称号なのです。

なんと!

当社のクリスパタス菌ですが、関連した特許を4つも取得しているのです!!!

ちなみに、こちらが4つのうちの1つの特許です。

特許になると、このような特許証が特許庁から送られてきます。

このように、多くの特許を取得していることは当社の技術力の証です。

クリスパタス菌KT-11は多くの特許を取得している食品素材です。

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12

2020-07

乳酸菌の名前

乳酸菌KT-11の効果

こんにちは。

KT-11研究員です。

さて、今回は乳酸菌の名前についてです。

当社の乳酸菌であるクリスパタス菌KT-11は、正式名称は「ラクトバチルス クリスパタス KT-11」になります。

実は、この正式名称について、「ラクトバチルス」は「属」、「クリスパタス」は「種」、「KT-11」の部分は「株」に分けられます。

一般的に、細菌の生物学的な分類は「属」>「種」>「株」の順で定義づけされます。当然ながら、「属」が異なる細菌同士では遺伝子学的に遠い種類の菌となり、逆に「属」が同じであれば近しい菌であることが分かります。

現在では、35属、300種以上の乳酸菌が存在しているそうです。

しかし、乳酸菌の世界では、数年に一度、これまでに報告の無い全く新しい乳酸菌が報告されることがあります。

その場合、一般的には同一の「属」でありながら、これまでに報告がない「種」の乳酸菌であることを示します。

まさに、新種の乳酸菌と呼ばれます。

ちなみに、2013~14年の2年間で、ラクトバチルス属である新種の乳酸菌は29菌種発見されたそうです。

2003年には、北里大学の研究グループが、産卵鶏の消化管から分離した新種の乳酸菌を「ラクトバチルス キタサトニス」と名付けて話題となりました。

まるで、星の名前の付け方みたいですね。

万が一、当社が新種の乳酸菌を発見したら、どんな名前を付けるのでしょうか。。

楽しみです。

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