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株式会社キティー・ブログ

食品事業部の営業担当者、バイオ事業部の研究員が更新するブログです。
おいしいものや、乳酸菌の情報を発信していきます!

06

2021-01

クリスパタス菌の花粉症緩和効果(日本語Ver.)

乳酸菌KT-11の使用方法・データ 乳酸菌KT-11の効果

こんにちは。

KT-11研究員です。

社長のコメントでもありましたが、緊急事態宣言が今週末より発出される見通しとなり、弊社もテレワークとなります。

非常に残念な結果となりましたが、乗り越えなければならない実情です。

明けない夜はない。そう願うしかない。

さて、もう少しで今年もスギ花粉飛散の時期がやって参ります。

当然、花粉症に悩まれている方はつらい季節となります。

当社のクリスパタス菌は、摂取することで花粉症の症状を緩和することが臨床試験の結果によって明らかになっています。

それらの結果は、査読のある学術論文に掲載されているのですが、実は「英文」での記載。

以前から、日本語で解説されたものがないか、というお問い合わせが多々ありました。

そこで、今回は日本語、かつ図解で内容を分かりやすく解説したいと思います。

まずは、背景です。近年、花粉症患者が増加していることは周知の事実です。全国民の1/4が罹患しているともいわれています。

また、当社が発見したクリスパタス菌(KT-11株)は、動物実験などで花粉症の原因であるTh1/Th2バランスの破綻を正常に戻すことが分かっています。

今回の研究では、市販クリスパタス菌(加熱処理)の花粉症緩和効果を確認することが目的です。

スライド2.JPG

ところで、今回の臨床試験を実施した場所は東京都内です。1月下旬から、12週間にわたってクリスパタス菌を摂取してもらいました。

なお、花粉は2月上旬から飛散し始めて、3月9日が最も多かったことが以下のスライドで分かります。

スライド4.JPG

それでは、試験方法の説明です。

今回の臨床試験では、毎年花粉症を発症しているボランティアを3群に分けました。

各群を、プラセボ錠剤(クリスパタス菌を含まない錠剤)、200億個を含む錠剤、1000億個を含む錠剤をそれぞれ12週間にわたって食べてもらい、症状を比較しました。

症状は、鼻アレルギーガイドラインに従って、ボランティア自身に毎日症状のスコアを記録してもらいました。

なお、試験はダブルブラインド試験(ボランティアと試験実施者にはどの錠剤を食べているのかわからない状態)で行いました。

スライド3.JPG

今回、試験に参加してもらったボランティアの年齢と性別をまとめました。

平均年齢に有意な差はありませんでした。

さらに、医師の所見では試験を通じてクリスパタス菌の摂取による有害事象は見当たりませんでした。

したがって、クリスパタス菌の継続摂取による毒性はないことが分かります。

スライド5.JPG

症状に及ぼす影響をまとめたスライドです。

摂取開始から10週目~12週目の花粉症の症状スコアについて、プラセボ錠摂取グループを100とした場合の相対値を示したものです。クリスパタス菌の摂取によって、花粉症の症状は緩和され、特に鼻閉(鼻づまり)が改善されることが分かります。

スライド7.JPG

一方、そのメカニズムについてですが、好酸球数がクリスパタス菌を摂取していないと急激に増加することが分かりました。

好酸球は、鼻閉などの原因となることが分かっているため、クリスパタス菌の摂取によって好酸球の増加を抑えて、鼻閉症状を緩和したことが考えられます。

スライド8.JPG

最後に、今回の試験ではボランティアには花粉症薬や目薬・点鼻薬の使用を許可しています。

その内服日数と使用日数を集計したところ、各群間には有意な差がありませんでした。

したがって、今回の研究結果は、医薬品などの影響によるものではないことが分かります。

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01

2021-01

新春企画 クリスパタス菌が席巻した2020年(気になる論文数)

乳酸菌のあれこれ

KT-11研究員です。

2021年、あけましておめでとうございます。

と、いってもこのブログをアップしているのは2020年です。

さて、2020年を振り返ると、新型コロナウイルスによるCOVID-19感染症に始まり、例年と全く違う生活を強いられた1年となりました。

ウイルス感染という驚異について、人類が再認識する1年だったのかもしれません。

多くのマスコミやニュースで、ウイルスや免疫という話題が取り上げられ、普段耳にしない「抗体」や「マクロファージ」といった専門用語に耳が慣れてしまった方も多くいたのではないでしょうか。

もちろん、当社のクリスパタス菌は、体の抵抗力を高めて、細菌やウイルス感染症を緩和することが示唆されています。

このような背景において、2020年はクリスパタス菌の研究が世界各国で飛躍的に伸びたといっても過言ではないのかもしれません。

実際に、この50年間でクリスパタス菌について発表された論文数は以下のようです。

2000年ごろを境に増え始めています。

ちなみに、2020年にクリスパタス菌について発表した研究論文は102報ありました。

そのすべての論文について、KT-11研究員は目を通しました

その内容をジャンルごとに分けた表が以下の通りです。

クリスパタス菌の研究では、圧倒的に膣内細菌叢について取り組まれていることが分かります。

クリスパタス菌は、膣内における最優勢乳酸菌として知られており、クリスパタス菌が膣内で産生する酸や抗菌物質などによって、悪玉菌やウイルスの侵入や感染から守っていることが知られています。

最近では、膣内のクリスパタス菌をはじめとする優良細菌が減ることで、早産やHIV感染のリスクを高めてしまう研究結果も報告されています。

一方で、クリスパタス菌のもつ免疫機能の評価や、食品としての安全性の評価に関する論文が発表されたことも印象深いところです。

当社がクリスパタス菌の研究を始めて10年以上たちますが、クリスパタス菌のもつ可能性が世界的に認められつつあるのかもしれません。

ところで、KT-11研究員が気になった論文を挙げようと思います。

それは、クリスパタス菌のもつたんぱく質が、免疫系を介して感染症対策に機能するというもの。

下の2つの論文は偶然!?同じ論文誌に掲載されたものですが、1つはロシア、もう一つは中国の研究グループによるものです。

このように、クリスパタス菌のもつ特徴的な成分を調べる研究者が増えてきていることが分かります。

クリスパタス菌はまだまだ奥が深いですね!

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